母の残したもの

母の葬儀は家族で行い、葬儀にはごく一部の母の友人を除いて家族の関係者は呼んでいません。
その中で母の訃報を聞いてお線香だけ、最期にお顔だけ見せてほしいなど母の最期に会いにきてくれる方がたくさんいました。
訃報をお伝えした方が母と親しかった方に連絡をしてくれたようで立ち代わり30人ほどいらっしゃったでしょうか。
その中でも皆さんが口を揃えていう言葉が「本当にお世話になった」「本当によくしてもらった」
「いつも話を聞いてくれて助けられた」
決められたセリフかと思うくらいみなさんが同じことを言ってくれた上涙を流してくれました。

息子としては母はこんなに仲の良い人がたくさんいたのかと思い、改めて母の人への情の深さ、人柄の素晴らしさを実感しています。
親とのコミュニケーションが少ない家庭も多いかもしれませんし仲の良い家族、悪い家族もいます。
以前の記事でも少し触れましたがいつでも見守ってくれている安心感をくれ、人へ無償の情を注ぐような人でしたから自分もその影響を受けて野球での就職ができなかったら福祉関係の道へ進むと中学生の頃から決めていました。

母の他者への接し方、それを友達は「見返りのない愛だよ」と言ってくれます。
自分ではない人がそう言ってくれることを誇らしく、嬉しく思います。

しばらく休職していたのですが元々11月から仕事には戻る予定だったので母のケアも無くなってしまいましたし母をケアした経験を生かしてがん患者自身だけでなくそのご家族の心のケアまで行き届かせたいと思います。



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