家で看取るということ

少し心の整理のをしながら母の在宅生活のことを振り返ってみます。
母から病院で療養はしたくないという希望があったので最期まで家で過ごすことは割と早い段階から決めていました。

母のケアが必要となるかならないかの頃はまだ施設ケアマネとしてフルタイムで働いていましたがその後休職しました。

2023年11月頃に介護保険の認定調査が来ましたが、日常生活動作はまだほとんど自立、じんろう造設があったため要介護2がでた印象です。

自分が以前所属していた介護認定審査会の合議体では末期がんの方は少し重めの判定になる事が多かった覚えがあります。

以前の記事でも少し触れましたが、介護の原因が特定の病気であると医療保険が優先されるケースがあります。

医療保険の自己負担金は平成30年8月診療分から

被保険者の所得区分自己負担限度額
外来・入院 (世帯)
①現役並み所得者80,100円+(総医療費-267,000円)×1%[多数該当:44,400円]
一般所得者 (①および③以外の方)57,600円 [多数該当:44,400円]
③低所得者24,600円

このような感じで母は多数該当でしたので月の負担上限は44,400円だったと記憶しています。
医療保険はこれ以上お金の負担がありませんが(あったらすみません)介護保険は上限額を超えると自己負担になります。

少し話がそれましたが、母の場合、訪問看護、訪問診療を1年間使いました。
がん末期ということで訪問看護は毎日入っていただける状況でしたが始めは週3日から、最終的には毎日入ってもらいました。
訪問診療も月2回から最終的にはほぼ毎週、体調不良などの必要時にはほぼ毎日入っていただくことがありました。
母と同じ環境だったら必要時は相談して入っていただくことができるので協力してもらうと良いと思います。
本当に助かりましたし、母と私、家族の精神的な安定にもつながりました。

振り返ると老老介護だったり、介護者が一人だけで、かつ働いていたら在宅での看取りは難しかったなと思います。
なんなら働きながらだと介護者が二人いても大変かもしれません。
ただ家にいるだけなら可能かもしれませんがケアを受ける人が納得して今までの生活を送りたいのであれば介護保険、医療保険のサービスをしっかり理解して利用して欲しいですね。
介護保険も医療保険も、知っていればよりその人が大切にする生活が送れる可能性が上がり、ケアする側の負担も圧倒的に減りますから。

日本は制度を知る機会が少なく、自分から情報をとりにいかないとなかなか知る機会がありません。
どうにか知る機会が増えて在宅で最期まで生活するという希望がある場合、その選択ができる人が増えて欲しいなと思います。

結局今でももっとやさしくしていれば、もっとできることがあったかなと思わない日はないんですけどね。

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