少しずつしんどくなる体

パドセブを投与して4ヶ月ほど経った頃顕著になってきたのが食欲不振と倦怠感と記載しました。
吐き気どめ(ナウゼリン)と食欲増進の漢方(六君子湯)を処方してもらいながらの対応となりましたが倦怠感がすごく、栄養の値が低くなってきておりアルブミンが2.2、貧血の数値も悪化してきました。
その時のHb、貧血の数値は8.6と低かったけれども医師からすると想定範囲内。
ただ医師からすると想定範囲内でも本人からすると息が切れたりしんどさが増してきていたりと症状も出ていました。
抗がん剤について調べてみるとこんな文言がありました。

抗がん剤はアルブミンに結合して全身に運ばれますので低アルブミンだと抗がん剤が治療効果を発揮できないだけでなく副作用が起きやすくなります。 マクロファージ、NK細胞、T細胞などの免疫細胞もタン白質が材料として欠かせないので低栄養状態だとこれらの産生が低下します。

難しいことは専門家に聞くとしてようは栄養状態が悪いと抗がん剤の効果が発揮できなくなってしんどくなるよといったところでしょうか。
あまりそういったことは教えてくれないので主治医にどんどん効いたほうが良いと思いました。
たまたま自分は介護の経験とケアマネをやっていた経験から色々な高齢者や身近なところで医療と関わることがありましたし兄弟の配偶者が看護師だったりしますから情報を収集しやすい環境ですが周囲に医療関係者がいない方は担当医、その科の先生、看護師さんに聞いたらいいと思います。

むしろ医療関係者が近くにいないケースの方が大半でしょうしガンや介護、医療のことなんてそうなってみないとわからない、調べない方が多いのであらかじめ少しくらいは誰もが知識として知る情報提供が必要とも思います。難しいですけどね。

また少し脱線しますが母の誕生日が4月の下旬なのですが、お祝いをしながら快気を願い、ちらし寿司を作りました。
そのころはもう上記に記載してある通り食事はあまり取れず固形物は1日1食食べられれば良い方で食べても麺類を数口だったりコーンスープを飲んだりするくらいでなかなかエネルギーの摂取が難しく、エンシュアリキッドを飲んで栄養をとるという感じになっておりました。
その中であって写真を載せようと思いますがこのちらし寿司はおかわりするくらい食べてくれて家族みんなで喜びました。

やっぱり家族の誰かが病気になったり嫌な思いをしたら嫌だし体調が一時的にでも良くなってくれたら嬉しいものですね。家族との関係性にもよるというのは理解していますが。

話を戻します。
がんが筋力低下を誘発するものではないよと訪問診療の医師は言いますががんによるだるさ、体調の悪化、意欲の低下で動きたくなくなる。がんからの痛みで動きにくくなる。
結果的に筋力低下が進み、できる日常生活動作が少なくなっていき、介助することが増えるというのは直接がんが筋力低下を引き起こさないにしてもがんが起因となることは間違いないですね。
強靭な精神力でリハビリに励むことができる方もいるかもしれませんがやはり人はしんどい時はしんどくなりますもんね。
頑張って今できることはできる状態でいてほしいですが母がしんどい思いをしたり無理やり体を動かすことはする必要はないと思いました。
この副作用がかなりしんどそうになってきた頃ができることは頑張ってやろうよという思いから、自分の思いを押し付けて母がしんどい思い、嫌な思いをしてほしくないという考えに変わっていったころでした。

次の記事では抗がん剤を休薬することになるというところを書いていこうと思います。

↓母のお祝いで食べたちらし寿司
ちょっと豪華にしてみたんです☺️

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